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「仮想社会セカンドライフの ビジネスチャンスはどこにあるか?」

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大手企業が次々と参入する仮想社会セカンドライフ。 ビジネスができるというが、一体、どんなビジネスができるのか? 日々、セカンドライフの中を動き回り、実際にビジネスをしている人達との会話の中で見えてきたものは何か? 今回はSLビジネス研究所 所長 足立明穂氏をお招きして仮想社会でのビジネスチャンスのお話をお伺いします。

足立氏プロフィール>>

◆ 講師先生・・・・・・・・足立明穂 氏
◆ インタビュアー・・・・・・黒田






【黒田】
大手企業が「セカンドライフ」に参入する記事を今年になって頻繁に目にする様になりましたが、企業はどの様な目的でセカンドライフに進出しようとしているのでしょうか。



【足立氏】
今は、まだまだ、セカンドライフという新らしいものに進出したというニュース性での宣伝効果が大きな目的になっていますね。新しいジャンルに進出する先進的な企業というイメージで新聞や雑誌で取り上げられることを狙っています。まさにインターネットが広まった頃、大手企業が競ってホームページを開設したのと同じような状況です。





【黒田】
また、先行して参入した大手企業が、マスコミに取り上げられた後、撤退すると言う短期参入や、継続しても、SIMがゴースト化する事例を見かけますが、長期的にセカンドライフを活用するとした場合、どの様な事に注意すれば良いでしょうか。


【足立氏】
まず、セカンドライフが、従来のホームページとはまったく違うものであるという認識を持つことです。 大きな特性としては、コミュニケーションが主体になるということですね。お客様とのコミュニケーションだけではなく、お客様とお客様の間でもコミュニケーションがあるということを意識しておかないと、一方的に伝えるだけの仕組みでは長続きしません。 ある意味、リアルな店舗と同じで、お客様同士で出会う場があるということが大きな特徴です。それを理解しておくことが大切です。



【黒田】

大手自動車企業の活用事例も非常に興味深かったですが、自社商品を顧客に仮想体験させて、商品に愛着を持っていただくという手法は、とても興味深かったです。自社商品を顧客にPRする手法について、他にも興味深い事例を少しご紹介いただけますでしょうか。



【足立氏】
体験するというのが、セカンドライフのもう一つの特徴なのです。それを活かして、就職支援企業などでは、採用スタッフが、ログインして就業相談に乗ったり、あるいは、サポートセンターのスタッフが日時を決めてログインし、いろいろな質問に答えるといったことを行っています。電話などと違い、複数のユーザで質問したり、ユーザ名だけで、少し距離を置いた状態でコミュニケーションできることが受け入れられているようです。また、アバターに持たせる携帯電話やアクセサリーを配布して、その商品への愛着を持ってもらうということ行っている企業もあります。


【黒田】
足立先生ご自身もセカンドライフ内で、「SLビジネス研究所」を運営されていますが、仮想空間でのコミュニケーションについて
我々、ネット通販事業者が応用できる様なセカンドライフの活用事例はありますでしょうか。


【足立氏】
ネット通販では、最終的には、通販している商品を買っていただくというのが、大事なポイントです。なので、セカンドライフでは、入り口として利用することが考えられます。面白いことをやっているのは、セミナーでもご紹介したようなアバターにアイテムを渡しながら、実際に同じ商品が通販で届けられるといったことがあります。

また、アバターには、ユーザーの感情移入(思い入れ)があるので、ペットや着せ替え人形などと同じように、なんらかの感情的なつながりがあります。そこをうまく刺激すれば、ヒットする商品も出てくるでしょう。セカンドライフを運営しているリンデンラボ社がアバター名を刻印したペンダントを販売するというのは、なかなかうまいやり方だと思います。


【黒田】
自社のお店をセカンドライフ内に建造した際に、集客が重要かと思いますが、手法としてどの様なものがありますでしょうか。

【足立氏】
集客には、大きく分けて、2つ方法があります。すでにユーザになっている人を集めるということと、これからユーザになろうとする人を集めるという2つです。前者は、セカンドライフを知っている人達なので、イベントを行ったり、アイテムを配布するといったことが主な集客になります。後者は、まだセカンドライフが何かが分からない人達なので、セカンドライフの楽しみ方、ユーザ登録から基本操作までの流れが分かるような仕組みが大事になります。これからのセカンドライフのユーザの増え方を考えると、今の小さなパイを取り合いするよりも、これから増えてくるユーザーが楽しめることを意識した方がより多くの集客が見込めますね。


【黒田】
「来年がセカンドライフ元年になる」との事ですが、パソコン以外のセカンドライフのブラウズ環境はどの様になって行きますでしょうか。


【足立氏】
セカンドライフのビューワー(アクセスするためのソフト)は、オープンソースで、自由にカスタマイズができるようになっています。いくつかの企業が動き出していますが、この12月には、携帯電話からもログインできるサービスが始まります。今後は、ホームページやブログのように、パソコンだけでなく、携帯や情報端末、ゲーム機からもアクセスできるようになるでしょう。


【黒田】
現時点のセカンドライフのサービスについて、昔のインターネット草創期に似ていると言われていましたが、これからセカンドライフはどの様な位置付けになると思われますか?


【足立氏】
セカンドライフは、リンデンラボ社が提供しているサービスですが、これと同じような仮想空間を提供するサービスは、欧米では、沢山の企業が行っています。日本でも、数社が開始しており、これからもいろいろなところがサービス・インすると発表しています。面白いことに、どこもがセカンドライフと異なるところはどこかという説明が多く、セカンドライフが仮想空間の基準として捕らえられつつあります。

今後は、企業がSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を運営しているように、仮想空間を運営しているようになると思います。その為にも、今は、デファクト・スタンダードになりつつあるセカンドライフを知っておくことが重要でしょう。



講 師 SLビジネス研究所 所長 足立明穂 氏

■プロフィール
SLビジネス研究所 所長
経済産業省・産業クラスター計画 ネオクラスター・コーディネータ
株式会社エクスネック 企画アドバイザー

元プログラマー。1992-1994にアメリカ・シリコンバレーでインターネットに触れ、それ以来、ベンチャー企業を渡り歩く。プロバイダー立ち上げ、ポータルサイト構築・運営、動画配信、衛星データ通信など様々なインターネット・ビジネスを経験。現在は、セカンドライフのビジネスの可能性を調査中で、セカンドライフ内で、毎週木曜日にSLビジネス研究所で定例会を行っている。技術論よりもユーザの視点からビジネスを考えていくことを得意とする。

 ブログ:セカンドライフのアバターはリンデンドル・リッチの夢を見るか?

 メルマガ:セカンドライフはL$リッチ?



<足立氏との対談を終えて…の感想>

ようやく日本でもサービスが定着化してきた「セカンドライフ」。インターネット草創期と似ていると言われ、まだまだビジネスでの利用については模索する企業が多い様です。 我々ネット通販事業者は、昔の独自ドメイン店で貧弱なカートでどの様にネットで食べて行くかを悩んで細々と商売していましたが、ネットモールのビジネスモデルの確立によって、eコマース市場が拡大した歴史を振り返ると、新たなPR媒体、販路として、「セカンドライフ」は無視できないプラットフォームになる可能性を多いに感じます。

一度、「セカンドライフ」に踏み込んでみたものの、何をすれば良いか迷って頓挫してしまった方も、今一度、皆さんの商材、サービスを「セカンドライフ」に連携する事を考えてみてはいかがでしょうか?来年の「セカンドライフ元年」に乗り遅れない様に、イーコマース経営者・戦略塾で分科会を発足しますので、皆様のご参加をお待ちしております。

Writer・・・・ 黒田英樹 (三愛ケーアールディ株式会社) ▽Web  ▽SL


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