中尾 誠一様

今回は、エビスの5月定例会でご講演をいただきました株式会社ティフ.プランニング 代表取締役社長の中尾 誠一氏にお話をお伺いしました。定例会の詳細はこちら

株式会社ティフ.プランニング 代表取締役社長 中尾 誠一様

―講演のテーマに挙げられておられました「フィールドプロモーション」ですが、そのいくつかの手法には地域密着の傾向が強いように思われた のですが、インターネットに絡めるとどういったことが挙げられますか?
中尾 誠一氏:
フィールドプロモーション(以下、FP)で展開したコンテンツとインターネットを絡める基本的な方法があります。

●FPで出題した答えが、webにある。
●写真コンテストをリアルtoモバイルで展開。
  写メで投稿し、写真コンテストに参加。
●似顔絵コンテストを開催。似顔絵を郵便などで集め、WEBで発表。
  ターゲットばアナログで有れば、有るほど喜ばれる。 ●FPで展開された、コンテンツの続編やシリーズがWEBで入手出来る。

私どもでは、インターネットとは、数ある通信手段のひとつであると位置づけています。
つまり、消費者が企業とコミュニケーションを取ろうとする時に、電話や郵便を使う方もいらっしゃれば、電子メールやインターネットを利用する人もいます。 私どもの仕事をしておりますと、「一番良い広告手法は、何ですか?」とか「新聞オリコミとポスティングは、どちらの方が良いですか?」とか「フィールドプロモーションとwebプロモーションは、どちら の方が良いですか?」などの比較、若しくは万能な手法はどれか?と言う質問を頂きますが、プロモーションやコミュニケーションに、万能論はないと思います。 つまり、ターゲットに併せたプロモーションとコミュニケーションの選択が重要になってくると思っています。 フィールドプロモーションは、確かに地域密着型ですが、ターゲットが住む地域に密着するという事で、企業が本社を構える地域に密着するといった話では有りませんので、極端な話になりますが、フィー ルドプロモーションを日本全国はもちろん海外で展開する事も可能です。
―取りに来てもらう手法として挙げられた「フィールドサンプリング」ですが、我々のようなインターネットを経由して集客を行っている業種におけるサンプリングの効果的な活用方法を教えてください。
中尾 誠一氏:
取りに来て頂く「フィールドサンプリング」でご紹介した事例は、リアルの店舗に来店して頂く事例をご紹介しました。が、取りに来て頂く場所がWEBサイトでも良いと思います。
逆に店舗が有っても、無くても「WEB」で受け付ける。また、店舗にわざわざ来て頂いてお客様にも「WEB」に限定する。など。
ただ、お客様に手間をかけさせる事になりますので、手間をかけても接触したいと思われる様な仕掛けは大切かと思います。(希少性など)

また、
◆通常はWEBでしか提供していない商品を、そのプロモーションの時だけ、イベント会場にて展開する。
◆インターネットで告知してイベント会場に集客する
◆イベント会場にインターネットを用意し、イベント会場からWEBでご注文頂く

などといった方法も面白いかもしれません。

※たとえば、インターネットで全国区で展開されている場合、リアルでイベントをする際の場所選びは重要です。解りやすい例で言いますと、ユーザーがアキバ系の方が多いのでしたら、リアルで展開する場所は間違いなく、秋葉原が良いと思います。 大阪で言うと、キタかミナミで属性が大きく別れます。また、心斎橋と堀江でも属性が別れます。コアなターゲットがしっくり来る場所、いわば聖地を選ぶ必要があり、それはブランドイメージの構築に大きく関係すると思います。
―インターネット販売で安定した集客を望む場合のフィールドプロモーションにおける役割とは何ですか?
中尾 誠一氏:
事業の規模によって戦略は大きく異なります。

例えば、リアルの店舗が有り、更にインターネットで展開されている場合、FPで店舗周辺のお客様を店舗に集客することは可能だと思います。そうする事で、集客の手法を増やす事は大切です。
また、リアルの店舗が存在するのは大きな信用になりますからインターネットの店舗にも安心材料として、良い影響を与えますので、店舗に来られたお客様の声を写真付きで掲載したり、店舗での売れ筋や、イベントの様子をご紹介する事で、インターネットユーザーには、安心感を与えられると思います。

次に、インターネットで全国的に展開されている場合、売上げ規模と宣伝広告費の予算によりますが、インターネットショッピングモールだけで展開おり、広告予算が余っている場合は、まず、フィールドプロモーションをやらずに、独自ドメインで自社店舗をお作りする事をオススメします。すでに、自社サイトをお持ちの場合は、もうひとつ作る事をオススメします。 維持費を考え、採算が合うレベルで沢山持つ事をオススメします。 まだ、予算があればリスティングやSEOなどのプロモーションに予算を使って下さい。リスティングやSEOの場合、CPOさえ合っていれば広告費は無限に捻出出来る筈ですので、CPOが合う限界までインターネットで展開する事をおすすめします。 限界まで来ましたら、その他の集客方法を追加検討しなければいけませんから、FPはその時でも遅くないかもしれません。



インターネットの集客方法だけで不安を感じられている方もおられるかもしれませんが、集客方法がひとつしか無い場合は、不安に感じて下さい。 事業のポートフォリオで、プロダクトポートフォリオマネジメントと言う考え方や、事業の多角化など、さまざまですが、集客方法もひとつではなく、幾つかの手法で集客し安定的に集客できる環境が事業では大切かと思います。 よく、法律が変わって広告に規制が入って集客出来なくなったとか、環境が変わって集客出来なくなったなど、良く聞く話です。そう言った意味では、幾つかの集客方法のひとつとしてFPを起用されるのは如何でしょうか?
―最後に一言お願いします
中尾 誠一氏:
前述しました通り、プロモーション万能論はなく、何にでも効く(最適)プロモーションは有りません。条件によって最適なプロモーションは変化します。 つまり、ステージや戦略によっては、フィールドプロモーションが選ばれない場合が往々にあります。
○講演タイトル
「フィールドプロモーション」ってなに? ネットショップ運営に役立つの?

○講師プロフィール
昭和60年3月 株式会社G線コンフェクトに入社
平成元年1月  株式会社テクスメックスに入社
平成4年11月 同社 京都支店店長に就任
平成6年1月  同社 営業課長に就任
平成6年10月 有限会社ティフ.プランニングに入社
平成16年6月 同社 代表取締役社長に就任
平成17年4月 株式会社ダイレクトバンクス代表取締役社長に就任