山梨 栄司 様 

2008年4月定例会でご講演をいただきました、 有限会社ビーサイド・ライブ代表取締役・山梨 栄司 (やまなし えいじ)氏をお招きして、ネットショップの上手な文章の書き方についてお話をお伺いします。 定例会の詳細はこちら


有限会社ビーサイド・ライブ代表取締役・山梨 栄司 様 

―本日は「ネットショップの上手な文章の書き方」ということでご講演いただきました。その中でも、「これが一番重要!」というものを挙げるとしたら、何になりますか?
山梨 栄司 氏:
一番ということであれば、「お客様の声の活用」を挙げたいと思います。同じ商品やサービスを長年扱っていると、良くも悪くも"プロ化"してきます。どのような紹介文を書けば、お客様に魅力が伝わるのかがわからなくなってきてしまうんですね。その結果、専門用語の羅列になってしまったり、何を書けばいいのかわからなくなってしまう・・・。そんな時に、「実際にご購入いただいた方の声」は非常に参考になるんです。特にリピート購入して下さっているお客様には、「その商品を選ぶ理由」、「あなたのお店で買う理由」があるはずです。それを上手に聞き出すことが大切ですね。
―「お客様の声」を集めても、「ありがとうございました」とか「またお願いします」といった声しか返ってこないことがあります。上手に聞き出すには、どのようにしたらいいでしょうか?
山梨 栄司 氏:
まず「質問の仕方」を変えてみて下さい。『お客様の声をお寄せ下さい』という聞き方ですと、お客様はそのような"無難な答え"しか返しにくいんです。でも、『以前にお使いのモノと比べて、どこが良いと思われますか?』、『他の店と比べて、当店の方が良いと思うところはどこですか?』というように具体的なポイントを挙げて質問をしてみると、お客様も回答がしやすいんですね。これは「ことのは塾」会員さんの店舗でも、とても効果があったテクニックですので、ぜひお試し下さい。
―わかりました。では、逆に「一番やってはいけない書き方」というものは何でしょうか?
山梨 栄司 氏:
やってはいけない書き方ではないのですが、ぜひ気をつけていただきたいのが「他店のサイトを見て、マネをする」というものです。
―マネはやっぱりいけませんか?
山梨 栄司 氏:
いえ、マネすることは実はとてもいいことなんですね。「ことのは塾」でもどんどん他店を参考にして下さいとお勧めしているくらいです。でも、多くの皆さんは「売れている同業者」のサイトを参考にしますよね。そこに実は"落とし穴"が隠されているんですね。売れているお店は、"商品紹介文のわかりやすさ"や"キャッチコピーの面白さ"で売れているわけではないことがあるんです。

すでに持っている知名度や信頼度の高さで売れているお店は、えてして紹介文があっさりしていたり、3行広告もありふれた言葉であることが多かったりします。放っておいても店の名前だけで売れるという店舗なら、それで構いません。資金が潤沢で、何度も何度も広告を出せるという店舗なら、それで構いません。でも、これから売り上げをアップさせていこうという店舗が、強豪店のマネをして紹介文を短くしたり、よくある広告文にしてしまったら逆効果になってしまうこともあるんです。

オススメなのは、
1) 他業種のサイトを見ること
そして、
2)視点を決めて、見ていくこと
です。

同業者のサイトですと、どうしても小さなことに目が行ってしまい、本質が見えてきづらいんですね。 また、漠然と見ているだけでは「商品写真の美しさ」など目に入ってきやすい情報しか見えてきません。

そこで、「どんなキャッチコピーを書いているんだろう」、「商品写真にはどんな言葉を付けているんだろう」というように"視点"を決めて、それから見ていくと勉強になります。
―わかりました。では、最後にネットショップでがんばっている皆さんに応援のメッセージをお願いします。
山梨 栄司 氏:
ネットショップは、人の"熱意"と"工夫"で売り上げが伸びる、とてもやりがいのあるお仕事だと感じています。実際、「ことのは塾」が関わらせていただいた店舗でも、「商品紹介文の書き方を変えたら、リピート率が120%以上増えた」というお店がありました。

一つひとつの商品の紹介文を考えて書いていくのは確かに大変です。でも、それでお客様が喜んでくれて、お店を信頼してくれたら、売り上げという形で帰ってきます。より多くのお客様に、良い商品、良いサービスを届けたいというあなたの気持ちをぜひ"文字"にしてアップロードしていって下さい。きっとお客様はそれを喜んでくれるはずですから。それでもし書き方に悩んだら、「ことのは塾」と検索してくれれば、売れる書き方のヒントが見つかるようにしておきます(笑)。
○講演タイトル
『文章』

■プロフィール
横浜国立大学 教育学部卒業後、 マーケティング企業に就職。
大企業を中心に据えた大金のかかるマーケティングのあり方に疑問を持ち、【小さな会社のためのマーケティング】を模索する。その中で、チラシやダイレクトメール、ホームページやメールマガジンを作ることならば中小企業や個人にもできると考え、"売上がアップする文章"について、考えをまとめ始める。マーケティング理論と、実際の企業・店舗での実践結果を合わせた「売れる文章の書き方」を全国各地に広める活動をしている。