お茶の通販・京都おぶぶ茶苑合同会社
松本 靖治様

2016年6月定例会でご講演をいただきました、
お茶の通販・京都おぶぶ茶苑合同会社 副代表 松本 靖治 氏にお話をお伺いしました。定例会の詳細はこちら

お茶の通販・京都おぶぶ茶苑合同会社 松本 靖治 様
―「自社の商品・サービスが、その人のアイデンティティの一部になりたい!」という視点で、自社のサービスを考えられた点は、とても衝撃をを受けました。
アイデンティティの一部になる為には、価格だけでない他にない価値を感じて頂き、愛着を持って頂いてこそだと思いますが、そうあり続けるために、努力しておられること、心がけておられうことがあれば、教えてください。
松本 靖治氏:
アイデンティティは様々な要素で構成されていると思うのですが、その人がこうありたい!と思っているセルフイメージ(アイデンティティ)が、現状実現できていない場合、それを代わりにやることでアイデンティティの一部になれると考えています。

例えば、震災復興のために何かしたいと思っていても具体的に行動する時間がない場合、その人が募金をするという行為で、「自分の代わりにやってくれている人の必要なもの(例えば最もシンプルなのがお金)を提供することで、「震災復興のために協力している(もっと抽象的な表現としては、困っている人を助ける)」というアイデンティティが成立すると考えられると思います。

その受け皿に継続的になる事で、募金先という他者ではなく、応援している先、やってもらっている先、一緒にやっている先になれると考えられます。

おぶぶの場合、「農業に関わりがある自分」、日本茶(日本文化)を世界に広める活動に協力している自分」というアイデンティティを実現していると考えています。

しかしそういったコトは、商品のパッケージを見ただけや使用しただけでは伝わることがありません。
なので、インターネット上のブログや動画はもとより、テレビや新聞などのメディアなどを通じて継続的に伝えていく必要があります。

そのためには、継続的でまた効果の上がる活動が必要となります。
そういった継続的な活動こそが、ご質問にある「そうあり続けるために心がけている」ことです。

継続的にそういった活動を続けていると、心がけるというより、その活動そのものに自分たちがなってきます。
そうなると本物感が格段に変わるのかもなーって思います。
―スタッフの皆さんの様々な問題や悩みといったことは日々どのようにして把握されているのですか?
松本 靖治氏:
基本的に把握してないです。でも問題が発生したら、徹底的に解決します。
という視点で、雑談が行われています。
―イーコマース事業の今後の展望について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。ぜひお聞かせください。
松本 靖治氏:
イーコマースができて、僕たちのようないなかにいながらも商売ができ、必要なものがなんでも届くようになりました。
これからさらに世界中の商品がいなかにいながらにして届くようになるのだと思います。
つまりイーコマースはさらに拡大していくんだろうなと信じています。
―当イーコマース事業協会は「売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに会員相互の会員交流・情報交換を通じて、電子商取引を含む健全なる情報化を社会に普及させることを目的とする」団体でありますが、ご講演を終了してみてのご感想や、定例会の印象などお聞かせいただけると幸いです。
松本 靖治氏:
組織的に運営されており、素晴らしいです。
今後も継続して下さいね!
○講演タイトル
ネットショップ担当者フォーラム賞受賞 記念講演

○講師プロフィール
お茶の通販・京都おぶぶ茶苑合同会社 副代表
松本 靖治 氏

20年位前にここ京都・和束(わづか)で、和束茶に出会い、感動し、新規就農したことから始まりました。
7年の修行後、2004年3月に自分たちが作った和束茶を直接届けたいという思いから、ネット通販を開始しました。
日本語のサイトからスタートし、2010年に現在の英語サイトがスタートしました。
http://www.obubu.com/
http://www.obubutea.com/
その後、茶摘み体験や茶畑ツアーもはじめました。
現在の茶畑オーナー制度も運営しておりまして、茶畑オーナー様とともに弊社の企業ミッションである「日本茶を世界へ」という使命を果たすべく、活動しております。
商売も頑張らないといけないとは思いつつも、基本的に面白いことをどんどんやってみたい衝動に勝てず、12年が経ってしまいました。
最近は茶畑でドローンを飛ばして遊んだりしてます!
https://www.obubu.net/oblog/24826.html


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