岡田 朋子様

2016年2月定例会でご講演をいただきました、
イーベイ・ジャパン株式会社 ビジネス開発部 部長 岡田 朋子 氏にお話をお伺いしました。定例会の詳細はこちら

イーベイ・ジャパン株式会社 ビジネス開発部 部長 岡田 朋子 様
―越境ECについてお話いただきましたが、越境ECの展望について教えてください。
岡田 朋子氏:
世界の越境EC利用者は年々増加し、その市場規模は2018年に36兆円を超えるといわれています。
日本の人口は今後減少することが明らかであり、かたや世界の人口は今後も増加する見込みであることとあわせ、越境ECには大きな可能性を感じています。

日本の製造業・小売業において、海外の市場を開拓してゆくことには大きな可能性があり、企業の成長のために不可欠であると考えています。
―越境ECの事例を複数ご紹介いただきましたが、成功している日本企業の共通点を教えてください。
岡田 朋子氏:
事前のリスク分析に時間をかけるより、まずはやってみるというスタンスの事業者が成功する傾向にあると感じています。
始めてみることで初めて得られる知見や経験もあり、それらは事前に想定することが難しいものも多々あります。

世界市場への輸出(=越境EC)において大きく成功している国のひとつは中国ですが、彼らは非常にアグレッシブであり、果敢にリスクをとった結果として成功しているのだと見ています。

言語の壁が心配な方も多いことと思いますが、先行する事業者の中にはとりあえず自動翻訳を用いて越境ECに乗り出したところも多くあります。
いずれにおいても、まずやってみるという姿勢をお持ちの企業ほど先駆者利益を得て、安定した収益につなげています。
―越境ECに乗り出すにあたってのお話がありましたが、特に重要なポイントを教えてください。
岡田 朋子氏:
海外の市場においては、需要と供給のバランスが日本の市場とは異なります。
すなわち、日本で売れるものが同様に売れるとは限らず、また日本で需要が少ないものでも海外では希少であったりすることもあります。
その見極めが重要だといえます。

それぞれの社会に根ざした慣習や文化も異なり、ECに関する期待値や常識も日本とは異なっています。
特に、欧米のマーケットプレイスにおいては買い手(バイヤー)を保護する傾向が日本に比べて強いことは事実です。
―今回のご講演では様々な「想い」が込められていたと感じましたが、講演をお聴きになった会員様に「実践して欲しいこと」を教えてください。
岡田 朋子氏:
繰り返しになりますが、まずは試してみるというスタンスで取り組みを開始していただければと思います。
案ずるより生むが易しというとおり、実際にやってみることがまずは重要であると考えています。
―当イーコマース事業協会での講演を終えられて嶺様から見た当会の印象や定例会、情報交換会の雰囲気など、ご感想を教えてください。
岡田 朋子氏:
時間におよぶ講演にもかかわらず熱心にご聴講いただいたことが強く印象に残っています。
個別のご質問にも非常に熱心で、その情報収集意欲の高さには驚かされました。
―当イーコマース事業協会は「売上げ向上・技術向上のための勉強、並びに会員相互の会員交流・情報交換を通じて、電子商取引を含む健全なる情報化を社会に普及させることを目的とする」団体でありますが、現在入会を検討している事業者様にエールをいただけますでしょうか?
岡田 朋子氏:
インターネットや書籍等では得られない、リアルの情報共有の場を求めていらっしゃる事業者に最適な場であると考えています。
皆さまでの切磋琢磨が、日本のECのレベルを高めることにつながるものと期待しており、弊社もその一助を担えればと考えています。
○講演タイトル
いまさら聞けない越境ECについて

○講師プロフィール
イーベイ・ジャパン株式会社 ビジネス開発部 部長
岡田 朋子 氏

2000年 株式会社スクウェア・エニックスに入社。
    新規事業開発およびコンテンツプロデュース業務に従事。
2006年 ヤフー株式会社へ入社し広告及びソリューション事業開発、決済ビジネス事業戦略を担当。
2014年 イーベイ・ジャパン株式会社に入社し、越境EC拡大に向けた事業開発に従事。