有限会社いろは
竹内 謙礼氏

2025年6月定例会にて「生成AIの時代に生き残るための、売上を伸ばす楽天市場のキャッチコピー、商品説明文の作り方」と題して、有限会社いろは 竹内 謙礼氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。
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講師: 有限会社いろは 竹内 謙礼氏

―現在のECにおいて、まず指を止めてタップしてもらう、フリックしてもらう興味を引くコンテンツを作らなければ始まらないとおっしゃられて、まさにその通りだなと感じました。興味を引くコンテンツを作るためには普段からどのようなものに触れてヒントを得るとよいでしょうか。
竹内 謙礼氏:
人気のInstagramをチェックするのがいいと思います。Instagramはコンテンツ内の滞在時間がエンゲージメントと比例しているので、「いかにたくさんの写真をスワイプしてもらえるか?」を意識して構成が組まれています。どのようなサムネイルで目を引き、どのようにシナリオを組んで、どのように最後の10枚目まで写真を見せるのか、その一連の流れをチェックされると、ネットショップの指を止めたり、スワイプしたりする写真の構成について学べると思います。
―キャッチコピーを作成する際は、第三者の目でチェックしてもらうことが重要であるとのことですが、会社内という組織の中で実施する場合、どのような人に第三者としてチェックしてもらうのが最も効果的でしょうか。
竹内 謙礼氏:
自分の業務とは最も疎遠の人にチェックしてもらうのがいいと思います。たとえば、総務部、営業部など、「商品のことは理解しているけど、ネットショップのことはよくわからない」という人のほうが、案外、適確な意見を出されるケースが多いです。あとは、社内ではないですが、親兄弟、幼馴染など、自分に対して遠慮なく「このページ、良く分からないよ」と厳しいことを言ってくれる人に、半年に1回程度でいいので、意見をもらうのもスキルの向上につながります。


―近年は物価高騰の影響により、衝動的にネットショッピングで買い物をする人が以前よりも減っているとのことでした。今後、中小の事業者がECで生き残っていくにはどのようなことが求められるとお考えでしょうか。
竹内 謙礼氏:
売り方よりも商品設計に注力すべきだと思います。悩み事を解決する商品や、熱烈に愛情が注げる商品など、明確な「買う理由」を持たない商品は、どんな施策を講じても売れません。従来の「売りたい商品を売る」から「売れる商品を売る」にシフトしていくぐらいの大胆な行動に出ないと、生き残りは厳しいと思います。
―生成AIが普及し消費者の動向も変化してきている今、売れるショップづくりを実践するために参考となる書籍がありましたら是非ご紹介ください。
竹内 謙礼氏:
何のひねりもなくて定番過ぎますが、コマースデザインの坂本悟史さんの『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則』ですね。この一択だと思います。
○講演タイトル
「生成AIの時代に生き残るための、売上を伸ばす楽天市場のキャッチコピー、商品説明文の作り方」

○講師プロフィール
有限会社いろは
代表取締役
竹内 謙礼氏

大企業、中小企業問わず、販促戦略立案、新規事業、起業アドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場で2年連続ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞。ネットショップ運営を中心にしたコンサルティングに精通している。日経MJにおいて、毎週月曜日「竹内謙礼の顧客をキャッチ」を10年、600社以上を取材。現在も執筆継続中。著書に「楽天市場 最強攻略ガイド」「ネットショップ運営攻略大全」(技術評論社)「検索刑事」「ネットで売れるもの売れないもの」(日経BP)他 60冊以上


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