角井 亮一様

全国ECサミットin大阪 2017にて、「Amazonと物流大戦争」をテーマにお話を頂きました株式会社イー・ロジットの角井氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。定例会の詳細はこちら

株式会社イー・ロジット[e-LogiT]  代表取締役 兼 チーフコンサルタント 角井 亮一様
―再配達問題の対策の1つとして、ラストワンマイルの人員の確保に物流会社各社が連結トレーラーなどを活用していくと思うのですが、更に進むと物流はロボットと人とで、それぞれどのような役割分担がされていくと予測されますでしょうか? スペシャリストとしての角井様のご意見が伺いたいです。
角井 亮一氏:
再配達問題では、5つの解決法があります。
1.コミュニケーション強化(アプリや電話)
2.宅配ボックスの設置やリニューアル
3.公共宅配ロッカーの設置
4.コンビニなど店舗受取りの拡大
5.宅配便営業所の利用拡大
このうち、もっとも現実なものは、1と5で、5に関しては、ヤマト運輸以外は、自宅から営業所が遠いので、実質は1のみが、大幅に再配達を減らす方法になります。
宅配アプリの存在を知っている人は、2割り程度なので、この認知を高めることが必須となり、これがうまくできて、顧客向けの宅配での再配達率を低めることができれば、宅配運賃も大きな値上げを避けることが出来ると思います。
連結トレーラーは、幹線輸送に使われ、ドローンや小型自動運転車がラストワンマイルに使われるでしょう。
墜落の危険性などでドローンは現実的でなく、小型自動運転車が現実的です。
―今後ますますAmazonを筆頭にECの物流が大きく変わってくると思いますが、中小企業としてはどのような対応が必要とお考えでしょうか?
ご講演の中で貴社の物流代行を利用するとAmazonでの販売がプライム対応になるというようなお話を伺ったのですが、そのあたりをもう少し詳しくお聞かせいただけませんでしょうか?
角井 亮一氏:
アマソンの物流網および配達網を使おうとすると、Amazonに出店せねばなりません。
販売情報を知られてしまうという諸刃の剣に悩むことになると思います。が、Amazonのリードタイムの短い配達は魅力的です。
それによって、売上が高められるチャンスが有るのですから。
また、当社イー・ロジットに商品を預けられる企業が、アマゾンに出店する場合、アマゾンの「マケプレ当日便」「マケプレお急ぎ便」のマークが表示されるようになり、販売チャンスが拡大します。
そのようなシステム連携している物流会社は、日本では唯一、イー・ロジットだけです。
特アマゾンのFBAを使うと在庫を分けて、在庫コントロールが難しくなり、在庫が増えてしまうので、当社に預けて、アマゾンのみならず、楽天やYahoo!や自社サイトでも販売できるようになります。
なので、イー・ロジットに任したいという企業も多いのです。
―大型で低単価な商品は今後ECで存続できるのでしょうか?独自性があり、ニッチな需要がない限り、店舗側も小型で高単価にシフトしないと難しい時代だと感じていますが、アメリカでは現状どのように進んでいるのでしょうか。
角井 亮一氏:
大型または重量がある低単価商品は、今後難しくなるでしょう。
できるだけ、商品をコンパクトに圧縮する方法を考えなければなりません。
あるアメリカのECでは、車のバンバーを3つに分解して送っています。
ベッドのマットレスは、ロールケーキのように巻いて、真空パックにして、送っています。
なんらかの工夫が必要です。
○講演タイトル
「Amazonと物流大戦争」

○講師プロフィール
株式会社イー・ロジット[e-LogiT]  代表取締役 兼 チーフコンサルタント
角井 亮一氏

1968年10月25日大阪生まれ、奈良育ち。
東京秋葉原に在住。
上智大学経済学部経済学科卒業後、米国ゴールデンゲート大学にて マーケティング専攻でMBA取得。
帰国後、船井総合研究所に入社。
小売業へのコンサルティングを行い、1996年にはネット通販参入セミナーを開催。
その後、光輝物流に入社し、物流コンサルティングを実施。
2000年2月14日、株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任。 通販230社以上物流代行を扱う、国内NO1の通販専門物流代行 会社、イー・ロジット。
物流代行のみならず、物流人材教育研修や物流コンサルティングを行う
2015年、再配達撲滅するための生活アプリを開発するウケトルを立ち上げ、タイではSHIPPOPという物流IT企業をタイ最大のネット通販会社Tarad.com創業者のPawoot(Pom)Pongvitayapanuと共同で立ち上げた。