デジカメ用撮影ライトのSD
伊藤 正仁様 

2007年12月定例会でご講演をいただきました、 デジカメ用撮影ライトのSD 伊藤正仁氏をお招きして、ページを開いた時に一番最初にお客様が目にする画像の考え方ついてお話をお伺いします。 定例会の詳細はこちら


デジカメ用撮影ライトのSD 伊藤 正仁 様 

―ネットショップでの商品撮影において何が最も重要だと思われますか?
伊藤 正仁 氏:
「その商品の外観(写真うつり)で、店主が伝えたいことが何か」ではなく、「その商品を購入することによって、わたしが得られる幸せは何か」という、お客様が、知りたいことを考えることこそが、最重要であり、それ以外は、極論してしまうと、「オマケ」程度のことだと思います。

だからこそ、商品撮影より何より、まず考えるべきは、その商品を誰に売ろうとしているのか、その商品を買った、その「誰」は、どんな幸せが得られるのか。これを徹底的に、徹底的に、徹底的に、考えることが、必要だと思います。それさえ伝えることができるなら、「商品の画像」自体のクォリティーに、こだわりすぎる必要はないと思っています。

必要なのは、商品そのものの、外観の、美しい写真ではなく、その商品によって得られる、購入者の幸せが感じられる写真だと思います。色など、外観の、正しい写り方、ともなれば、さらに、優先順位は下がると考えます。
―カメラを選ぶ際に大切なことはありますか?高価なほうがいいのでしょうか?
伊藤 正仁 氏:
基本性能は、どのデジカメも、大差がないです。今のデジカメは、数万円程度の価格差による、根本的な差は、「皆無」と言ってよいと思います。つまり、3万円のデジカメと、8万円のデジカメ、どちらで撮っても、あなたのお店のお客様が感じる「差」は、無いのです。

※理論的にはいろいろとありますが、写真のみを、比較、観察などしない、あなたのお店のお客様にとっては、その違いは感じられない程度のものと思ってください。

「じゃあ、15万円のデジカメは?」となるかもしれませんが、これも、本質的な性能で考えるなら、大差ありません。大きな理由のひとつとして、高級カメラの撮影性能よりも、遥かに下に、パソコンモニターの再現性能の限界があるからです。
―背景に使うのは どんな色がいいのでしょうか?
伊藤 正仁 氏:
その商品を買いそうなお客様が好きな色を選んで下さい。あなたの会社のイメージカラーも、あながた好きな色も、商品が映えそうな色という発想も、それらはすべて、自己満足でしかありません。

その商品を買いそうなお客様に、その商品を色に例えてもらったとしたら、その答えが、背景に使う色の基本です。それがたとえ商品と同系色で、商品が、少しくらい見えにくくなっても、です。だって、お客様は、商品が欲しいんじゃないんですから。商品によって、もたらされる幸せ、そこに、お金を支払っているんですから。

それが普通にできるようになってきてから、どのように、変化を加えるのが、より効果的か、そのときに、再度、背景のあり方を考えてみましょう。
―講座の中で とにかく露出が大切とおっしゃっていましたが具体的に大切なの理由お願いします
伊藤 正仁 氏:
カメラの操作技術において、写真うつりの明るさの調整というのが、最も重要です。それを調整するのが、「露出補正」です。講座の中で説明したとおり、撮影環境が明るいからといって、明るい画像が撮れるわけではない、これが、カメラの基本的な構造です。なので、どんなにいろいろとやってみたところで、 明るい画像を撮るためには、 カメラで「露出補正」の調整をする以外には、ないのです。 論より証拠。とにもかくにも、やってみて下さい!!!!!!!!
―イメージ画像をとる際のコツなどあれば教えて下さい。
伊藤 正仁 氏:
あなたのイメージはどうでもいいです。お客様が持つイメージを考え抜いてください。お客様は、その商品を買ったあと、どこで 誰と(あるいは一人で)どんなふうに使いたいと想像しているのか。それを画像として表現することがベストに近いです。その商品を買ったお客様がイメージしている、その商品のある生活シーン。これが、イメージを伝える画像の基本です。そのためには、お客様像が見えていることが必要です。

例えば、そのお客様の部屋には、
他に、どんなものがあるのか、
どんな飲み物があるのか、
どんな食器があるのか、
どんな雑誌を読んでいるのか、
どんな新聞を読んでいるのか、
使う場所は、そこにあるものは、
誰と 、

と、お客様と商品がある、ワンシーン、をイメージし、それを具現化することが、商品イメージを伝える写真だと思います。

講座の中でお見せした、贈答商品の場合の例が、典型的なものです。商品のイメージ写真を考えるのではなく、その商品が使われているイメージを写真にする、これが、根本だと考えます。大切なのは、お客様の「姿」が見えているかどうか、なんです。それに答える写真であることが、「売るための商品写真」ということになると思います。

ただたんに、

「きれい(販売者として)に写せた」
「正しい色が写せた」
「伝えたい部分が写せた」
「商品がわかりやすく写ってる」

だけの写真、それは、
あなたの「作品写真」です。
あるいは「証明写真」です。

あまり親しくない、知人から送られてきた、年賀状の家族写真、みたいなものです。その年賀状の写真が、どんなにすばらしい写真家によるものであったとしても、あなたの心は、大きく動かないと思います。

それは、あなたの幸せに関わってこないからです。

「わたしが押し付けるお客様の幸せ」から一歩踏み出して、「絶対確実に、お客様が得られる幸せ」そんなふうに考えて、商品を見つめて、商品ページを見つめ直すことを考えてみて下さい。それをしたとき、「どんな写真が必要か」その答えが見えてくるはずです。それこそが、モノを売るために必要な、本当の商品写真だと、わたしは、考えます。

「商品の写真ではない、商品写真」

そんなことも考えつつ、2008年も、お互いにがんばりましょう!
○講演タイトル
『ヒトの幸せの画像』

■プロフィール
ECのための商品撮影講座のスペシャリスト。 自身もWEBショップを運営し、2007年売り上げ見込み約3億円。 アマゾン総合ランキング第3位の実績を持つ。 EC向け商品撮影ノウハウ本「カメラマンになるな、演出家になれ!」の著者でもあり、フジテレビ「ベリーベリーサタデー」に出演し、タレントの「森三中」にデジカメ撮影を指導するなどの経歴もある。