株式会社 伝統デザイン工房
高橋 万太郎 氏

2023年1月定例会にて「小規模だからこその販路拡大~広告費ゼロで銀座に店舗を構えるまで~」と題して、株式会社 伝統デザイン工房 高橋氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。
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左/講師: 株式会社 伝統デザイン工房 高橋 万太郎氏

―元々想定しているターゲット層以外に目を向けてもらうには体験してもらうことが大切だと思って います。その機会を得るためにどんなことをすれば良いでしょうか?
高橋 万太郎氏:
弊社の大好物醤油がそれなのですが、(https://s-shoyu.com/daikoubutsu/)醤油が普段おかれない売り場を想定して、その店が扱いやすいようにパッケージを工夫しました。
具体的には、雑貨店におかれるシーンを想定し、醤油の専門知識のないスタッフの方でも紹介ができるように、情報をそぎ落としかわいいパッケージにしました。
―モノをストーリーで売ることは近年では主流になっていると思います。ストーリーを語る上で一番大事にしていることは何でしょうか?また、取り扱う商品の基準はありますでしょうか。
高橋 万太郎氏:
同業者が連携するということが大切だと個人的には感じています。
同業者が共感できる目指すものを設定して、そこに向って同業者が一体になることで、その取り組みをそのまま話せば魅力的なストーリーになるように感じています。
取り扱い基準は、常に質の向上に挑戦している生産者です。講演時には「自分の言葉で話ができる人」という表現を使いました。


―競合他社との協力で成り立っているプロジェクトがあります。対立を産まず同じ方向を見るために 意識することはどういう点でしょうか。今は共通言語(みんなが意味を理解して同じ方向を向いていける指針になるような言葉)を持つことと考えています。ご意見をお聞かせください。
高橋 万太郎氏:
グループの利益が個社の利益につながること、社会的にもいい取り組みだよねと周囲から見てもらえる方向性をつくる事だと思います。その方向性を統一するためにも、共通減をつくることは大切だ思います。
―出来上がった商品のコピーを作る際に、販売側だとどうしてもスペックによりがちですが、何を 基準に魅力を考えれば類似する他商品との差別化が図れるでしょうか。
高橋 万太郎氏:
いくつかアプローチの方法があるように思います。
(1)類似するスペックをもつ他社が横のブースにいると仮定して、その説明を聞いたお客さんに対してどのように自社商品を紹介すべきか?を考えることだと思います。
(2)そもそも自分がどうしてその商品をつくりたい(売りたい)を思ったのか?を、そのまま自分の言葉で紹介すれば、オリジナルなストーリーになるような気がします。
(3)顧客がその商品(サービス)を使用する場面に対する提案をすること(用途提案)が、大切だと思います。その商品(サービス)を使うことで得られる「楽しさ」や「学び」の部分に対する提案だと思います。

○講演タイトル
「小規模だからこその販路拡大~広告費ゼロで銀座に店舗を構えるまで~」

○講師プロフィール
株式会社 伝統デザイン工房
代表取締役
高橋 万太郎氏




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