紀伊国屋文左衛門本舗
上野 真歳様 

2007年1月定例会でご講演をいただきました、紀伊国屋文左衛門本舗 上野真歳氏 (株式会社とち亀物産代表取締役)店長、受注、梱包兼任だった頃のオープン当初の失敗談、成功談含めそこから学んだノウハウ、 また経営者の立場からもたっぷりお話し頂きました。定例会の詳細はこちら


紀伊国屋文左衛門本舗 上野 真歳 様 

―どのような戦略(きっかけ)で急激に売り上げを上げて行かれたのですか?
上野 真歳 氏:
最初は戦略はなかったですね(笑) オープン初月の売上がほぼ0円だったので、やれると思うことを全てやりました。懸賞であったり、オークションであったり、商品点数を増やしたり、アンケートを取ってみたり。 わずかながら売上が立ち始めたのですが、急激に売上が伸びたのは楽天の共同購入がリリースされたタイミングでした。

楽天市場初の従量課金型の販売方法だったので、これは強くプロモーションしてくるだろうと考えて、出せる限りの商品を、共同購入に出品しました。これが上手くヒットして、売上は前月比200%を超えました。 更に、ゲリラ的にランキングを狙うために考えた、梅干しの「量り売り」1g=3円が、大ブレイクして、連日楽天市場のトップページに掲載され続けたので、売上は一気に伸びて、出荷が間に合わずに大変でした。当時はシステムもなく、発送伝票は手書きでしたし・・・(笑)
―最初の第一歩は何処から手をつければよろしいでしょうか?
上野 真歳 氏:
う~ん、そうですね。扱い商品や、やり方によって異なりますが、店舗運営の基本はお客様づくりにありますから、まずはお客様を増やすことになります。見込み客を増やすために様々な施策を実行するべきでしょうね。規模や、資金力によってやり方が異なるでしょうが、お金があれば正しい投資によって新規顧客を増やすのもよし、広告を打つもよいと思います。

逆に、お金がないなら手間ひま掛けて、時間を掛けて、アイデアを出し続け様々なことを実践するしかないでしょうね。あとは、何度も買いたくなるような商品やサービスを心がけること。リピーターさんが多くなってくると、店舗運営は楽になりますよね。
―行き詰ったら何を考えればいいでしょう?
上野 真歳 氏:
行き詰まる前に、何か別の事を考えてるのが理想なんですけどね。(笑)もし行き詰まったら、一歩先行く人たちから学ぶといいですね。勉強会やセミナーに出ていって、実際にお会いして質問するとか、ミクシィのコミュニティーで質問してみるってのも手かも。 最近は、ネットショップに関する出版物も多いので、それを読んで勉強すれば、ある程度の基本は充分マスターできると思いますね。とりあえず行き詰まるって言うのは、自分の能力がまだまだだって事ですから、素直に学んで、自分に磨きをかけるのが一番ですね。
―今、これが大切だと思う事はなんですか?
上野 真歳 氏:
むずかしい質問ですね。 自分自身が今一番大切だと感じているのは「人材」でしょうか。これまで自分一人である程度の規模まで売ってきたんですが、この先伸ばしていこうとなると、自分一人のチカラでは微力すぎるんですよね。

だから優秀な人材を入れていかなきゃって思ってます。和歌山って田舎なので、採用したくなる人の絶対数が少なすぎるんじゃないかって感じていたり。安定的に事業を運営していこうとすると、成長することが大切だと感じてますので、採用と教育が重要になってくるんじゃないかって強く思ってます。
○講演タイトル
『地域性を打ち出して成功させる』

■プロフィール
地元の高校を卒業後、京都中央卸売市場での修行を経て、実家のとち亀食品に入社。1999年法人化(株式会社とち亀物産)に伴い、代表取締役に就任。2000年5月よりインターネットショッピング事業を始める。「紀伊国屋文左衛門本舗」の商号で運営するショップは、地方特産物販売のジャンルにて国内最大級。インターネットでの有田みかんの販売量は日本一。みかんと並ぶ主力商材である紀州梅干しは、YAHOO!お取り寄せグルメランキングにて第1回から第3回まで、連続で部門グランプリ輝く。2007年3月に立ち上げた「株式会社BUNZA」の代表取締役も兼務。これまでのノウハウを使ったコンサルティング事業を行う。 顔の見えないインターネット販売だからこそ、モニターの向こう側のお客様の心をグッと掴んでいくことに重きを置き、総合的なコンサルティングを行う。お客様の心を引きつけて、見込み客化~ファン化させる仕組みづくりにチカラを注ぎ、店舗の売り上げアップに必要なノウハウを提供。それぞれのお店にあった戦略を構築している。また攻めばかりではなく、受注の効率化から出荷体制の見直しまで、バックヤードの構築も行う。