ブルーランタン合同会社
武田 和也氏

2023年5月定例会にて「今こそチームでECを伸ばそう! ~ひとり社長から社員10数名程度の会社が内外人材を存分に活かしてEC事業を伸ばす方法~」と題して、ブルーランタン合同会社 武田 和也氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。
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講師: ブルーランタン合同会社 武田 和也氏

―経営者だけが見ている数値はダメとのことですが、チームのみが見ている数値を経営者に常時共有する事は可能でしょうか?
武田 和也氏:
「常時」という状態は一定のシステム化を達成しないと難しいと思います。手動で「常時」という状態を保つのは不可能ですので、諸数値は売場別の売上額、売上件数、セッション数、CVR、客単価といった基本数値は毎朝更新、広告成果など細かい指標は週1回程度の更新でよいと思います。ECの場合は原則週1回の会議がよいと思いますので、諸数値の更新も週1回更新されればよいと考えます。
―議事録を書く際の(PDCAの)Aを思考するのが、各担当者が時間を要することになると思います。考える際のポイントや見るべき視点があればお教えください。
武田 和也氏:
C(原因)が正しく考察できれば、自ずと精度の高いA(施策)が生まれます。3C戦略フレームに従って、Company(自社要因)だけでなく、Consumer(マーケット、ユーザ要因)、Competitor(ライバル要因)それぞれしっかりと結果を生んだ原因の仮説を組むことが大事です。なお「仮説」なので、スピーディに精度6~7割くらいの感覚で考察することが肝要です。また施策アイデアが生まれた瞬間にはその優劣は分かりません。アイデアの優劣の判断に時間を費やすよりは、まずは試してみて素早く行動修正するという態度が望ましいと思います。


―外部人材の勤務時間や形態はフルタイムが理想なのでしょうか?部分勤務でも場合によっては有りかとも思いますが…
武田 和也氏:
原則的にはパートタイムでよいと考えます。他社との関りを常時持っていることも外部人材の魅力ですので、多くても100時間/月以内というのが私の感覚です。実例では20-50時間/月が多いように思います。それにフルタイムなら社員が望ましいと思います。
―外部人材を活用する際のメリットはお教えいただけましたが、デメリットはどのようなことが?
武田 和也氏:
プロ人材ですので、社内のちょっとした雑用をやらせることができません。なので外部人材に依頼するまでの準備作業やコミュニケーションをいかにシンプル化・ルーチン化するかはポイントになるかと思います。ツーカーで通じないことも多くなるので、ショップのミッション・ビジョン・戦略・中期計画・諸予算・トンマナ・デザインポリシー・お手本店舗・競合店舗、etc…などをできるだけドキュメンテーションして共有しておくことが大事です。ちなみにそうしたドキュメントは社員をマネジメントする際にも重要なツールになります。
○講演タイトル
「今こそチームでECを伸ばそう! ~ひとり社長から社員10数名程度の会社が内外人材を存分に活かしてEC事業を伸ばす方法~」

○講師プロフィール
ブルーランタン合同会社
代表
武田 和也氏

2005年 桃源郷株式会社入社
2011年 同社取締役就任
2013年 同社代表取締役就任
2015年 イーコマース事業協会にて講演
2018年 同社退任。以降、フリーランスとして複数のプロジェクトに参画
2022年 ブルーランタン合同会社設立

【主たる講演先(講義先)】
日本電子商取引事業振興財団(J-FEC)
イーコマース事業協会(ebs)
ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会(BPIA)


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