西村 多聞様

2月定例会にて、「今さら聞けない「ヤフーリスティング広告」「Google AdWords広告」~ECサイト運営者が知って得する「リスティング広告」のエッセンス」をテーマにお話頂いた、リスティングラボ株式会社 代表取締役の西村 多聞氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。 定例会の詳細はこちら

リスティングラボ株式会社 代表取締役 西村 多聞様
― 本日はありがとうございました。
今さら聞けない「ヤフーリスティング広告」「Google AdWords広告」~ECサイト運営者が知って得する「リスティング広告」のエッセンスという題材でリスティング広告にはどんな効果的なことがあるのかという事で大変興味深く拝聴させて頂きました。
さっそく質問させて頂きたいのですが、お話の中に、「コンテンツ連動型」と「検索連動型」というワードが出てきましたが、それぞれどういったものなのか、メリット、デメリット等その特徴を教えてください。
西村 多聞氏:
検索結果の上部や右側に出てくるのが「検索連動型広告」でニュースサイトやブログなどに配信される広告が「コンテツ連動型」になります。よく「アドセンス(Adsense)」の広告枠と言われる部分です。
AdWordsやYahoo!リスティング広告と言うと一義的には「検索連動型」を指しますが「仕組みとルール」を理解せずに広告配信を初めてしまうと、この「コンテンツ連動型」の方にも同時に広告が配信される「仕様」になっていることもリスティング広告を「ややこしく」している要因の一つです。
検索連動型の最大のメリットは「検索」と言う「能動的行為」を行ったユーザーに広告を配信できる事が上げられます。何かを「欲しい」と思っている、もしくは「探している」ユーザーへ広告を配信出来るということです。
コンテンツ連動型のメリットは「検索」ではアプローチ出来ない、まだ検索するに「至らない」ユーザーへアプローチ出来ること。また、検索ユーザーは検索をして「検索連動型広告」部分をクリックするよりも「自然検索結果」部分をクリックして閲覧する人の方が圧倒的に多いんです。
そうして「興味のあるサイト」を閲覧ししているユーザーにその「サイト」に合った「広告」を配信する事でアプローチしようという考えです。例えばペットの病気に関するサイトを見ているユーザーに「動物病院」や「ペットサプリ」の広告を配信するようなイメージです。
詳しい説明は省きますが、一昨年からは「リターゲティング広告」と言われる手法も取り入れられ、より「ターゲティング」したユーザーへ広告が配信出来るようにもなっております。
―検索されるキーワードは非常に重要だと思いますがキーワードを決める際、何か注意しなければいけないことはございますか?
また、効果的な方法などございますか?
西村 多聞氏:
まず、検索キーワードは「ユーザー視点」で考える事が重要です。
どうしても「売り手」の視点で考えてしまいがちなのですが、売り手の考えるようなキーワードをユーザーが本当に知っているのか?そんな検索がされるのか?を注意しなければいけません。
効果的な手法としては実際にサイトへアクセスしてきた「検索クエリ」から選定することや、各種「キーワードツール」を利用して「実際に検索されている」キーワードを利用することが大切です。
―設定するキーワードですが、実際のご経験からこのようにしたらもっと良くなった等具体的な例などございますでしょうか?
西村 多聞氏:
ユーザーは我々が思いもしないようなキーワードで検索をしてくるものです。そのためにも前の質問でもあったように「実際の検索クエリ」を把握する事が重要です。
また、そこで把握した「キーワード」から「類義語・同義語」などをどれだけ「網羅」出来るかも重要です。
例えば何かを「欲しい」と思っているユーザーは欲しい商品プラス「通信販売」と言った組みわわせの検索を行いますが、他にも「通販」と短縮したキーワードや「欲しい」「購入」「販売」などと言った具合にユーザーの思いついたキーワードで検索を行います。
―リスティング広告はまず集客の入り口になる部分だと思いますが、実際の購買率を上げるために必要なことは何だとお考えでしょうか?
西村 多聞氏:
はい、おっしゃる通りでリスティング広告の得意とするところは「集客」の部分です。もちろん集客するキーワードで購買率を上げる事も可能ですが「枝葉」の戦術でしかありません。実際の購買率をあげるにはサイトの「パワー」が必要です。
その商品をそのサイトで「買ってもらう」ための「説得・理由」など「ユーザーメリット」がないとユーザーは買ってくれません。そのためにはまず「サイトコンテンツ」が重要です。色々な手法がありますが、「商品」をあなたのサイトで買ってもらうための「説得・理由」がきちんとある事が重要だと考えます。
―集客においてリスティング広告は手軽に試す事が出来るという点でとても魅力的な手法だと考えます。
ただ、それだけでなく、ユーザーの目線でキーワードを設定したり、元となる商品ページを充実させたりと、せっかくの集客ツールが無駄になる事がないように基本の見つめ直しが必要不可欠だという事を改めて考えさせられました。
本日はお忙しい中どうもありがとうございました。
○講演タイトル
「今さら聞けない「ヤフーリスティング広告」「Google AdWords広告」~ECサイト運営者が知って得する「リスティング広告」のエッセンス」

○講師プロフィール
リスティングラボ株式会社 代表取締役
西村 多聞(にしむら たもん)
http://www.listinglabs.jp/
http://www.listinglabs.jp/blog/


PCソフトメーカーの営業などを経て、2003年4月より旧オーバーチュア株式会社(現在はヤフー株式会社に吸収合併)に入社し、「スポンサードサーチ(R)」の広告営業を4年間担当

2007年4月からはグーグル株式会社にて「AdWords」の広告営業として、2010年11月まで在籍。
7年半の間、一貫して大手クライアントのアカウントコンサルティングや大手広告代理店へのリスティング広告営業に従事。

2010年11月リスティングラボ株式会社設立、リスティング広告を中心としたSEMコンサルタントとして独立起業。

2011年3月3日からリスティング広告運用者のためのコミュニティサイト「LIC/Listing information community」(エルアイシー/リスティングインフォメーションコミュニティ)を開設。
http://www.listing-community.jp/
Yahoo!、Googleの両サービス提供会社に在籍し、日本のリスティング広告を黎明期から開拓してきた事を自負しております。