株式会社やまとダイニング
勝 光治様

3月定例会にて、「松坂牛「やまと」の軌跡」をテーマにお話頂いた、株式会社やまとダイニング 代表取締役の勝 光治氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。 定例会の詳細はこちら

株式会社やまとダイニング 代表取締役 勝 光治様
―本日はご講演ありがとうございました。肉屋から焼肉店へ転進し、松坂牛専門のネットショップを運営される経緯を興味深く聞かせていただきました。
早速一つ質問させてください。勝さまはモールよりかは独自ドメイン店舗の運営に力を入れられていると話されていました。ただ、自社での運営となると、モールの強力な集客がないため、それに対する不安を感じている人も多いと思います。モールにないメリットの点を今一度お話いただけますでしょうか?
勝 光治氏:
第一に顧客情報の蓄積です。顧客情報(お客様台帳)がない会社は致命的とは思いませんか?
昔の商人でも店が火事になってもお客様台帳を真っ先に持って逃げたとも聞きます。
モールは集客力はあっても
・ライバル店は毎日増える、
・広告費をかけても顧客リストは我が社のものにならない。
・おまけにメルマガにも課金する
それから脱却するにはまず「やってみる」ことが大切でしょう。事実我が社も「やりながら」試行錯誤をしています。やらなければ何も変わらないし、何もわかりません。モールに依存する不安より、相当やりがいのあるものになります。
―ありがとうございました。確かに、モールの集客に頼り続けるのはデメリットもありますし、集客と言うメリットに頼らずに試行錯誤することは大切ですよね。
さて、次の質問ですが、講演で「月商500万にいたるまでの期間が鍵」とおっしゃってましたね。この壁をなかなか乗り越えられない店舗も多いと思います。やり方は人それぞれだとは思うのですが、これをどう乗り越えていくのかについて、勝さまのご経験も踏まえてお話いただけますでしょうか。
勝 光治氏:
中小企業のメリットは「すぐ行動できる」ことだと思うのです。大きな企業になると稟議だ、会議だってなかなか進まない。そして何よりECは伸びているんです。これからも。そこを伸ばすには決裁権のある人材(すなわち社長)が先頭になってことを進めないといけないと思います。
既存事業が衰退する前にこそ社長、もしくはTOPに準ずる二代目がガンガン陣頭指揮を執るべきことがまず最優先課題です。そのうえで、新商品開発も絶対的に重要です。そのニーズを知るためにはさまざまな手法がありますがどんどん商品開発をしてリスティングをかけ検証する。このスピードを速くして20個まず新商品開発してみましょうよって言いたいです。
また、商品軸で最低3つ位のニーズにこたえていければ最高ですよね。
―ありがとうございます。中小企業としてフットワークを良い意味で生かすためには、経営者のリーダーシップによるトップダウン式が必須と感じています。本当におっしゃるとおりですよね。
ところで、講演の最後の方では、社員教育についてもお話されてましたね。
ミーティングで目標や経営計画をしっかり確認されるというのは他の会社でも聞く事はあるのですが、飲み会の補助を積極的に行うのはユニークだなと思いました。その反面、毎年何人も新卒を入れるなど、不安定な世の中で人件費や経費を使う事に拒否反応をお持ちの方もいるかもしれません。この点について勝さまのお考えをお聞かせ下さい
勝 光治氏:
経営者として会社の成長は「人財」抜きでは語れないと思います。不安定な世の中は根本的に変わらないです。日本の人口予想をみれば誰しもわかる事ではないですか。だからこそ新しいマーケットを取りに行く、開拓するには「人」が必要なのです。現在の仕事を若い人へ分担して、今までの人財は「新しいマーケット」の開発や、開拓をどんどん行う。
日本の未来を担うのは若い人です。でもそれらの陣頭指揮に立つ経営者が「今までの考え方」にしがみついていてはどうしようもないことだと私は思います。 ですので若い人を採用し未来を開拓する準備を進めるとともに、人財が増えることにより「私自身」にプレッシャーを与えています。
中小企業の経営者(特に私は)サボるものです。それはすべて自分が決められるから。でも社員が増えると強制的に新しい事業、新しい収益などを増やさないといけないのがだれでも分かります。 しかも雇用の創出は経営者のやるべきことと私は思っています。「今のままでいい」なんて経営者にはなりたくないし、そんな日本人ばかりになってしまったら、それこそ救いようのない国になってしまうやないですか。
私には国は変えられませんが自分の会社内と関わる人々を変えることができると思っています。ですので雇用を生むべく、増やせるべく事業を強固なものに、新しいことにもチャレンジしていきます。
―先ほどもおっしゃってましたけど、経営者は甘えでは駄目と言う事ですね。常に先を見据えて、自分を追い込んでいくぐらいが丁度良い。とても勉強になりました。本日は本当にありがとうございました。
○講演タイトル
「松坂牛「やまと」の軌跡」

○講師プロフィール
株式会社やまとダイニング 代表取締役
勝 光治(かつ みつはる)
http://www.yamato-dining.co.jp/
http://www.matsuzaka-steak.com/

飲食店からのネット戦略へのお手伝いが得意です。
自らも2006年からネット通販を始め、
ギネス月商6000万を達成しました。

今回に限らずセミナーの講師も務めますので、
お気軽にお声かけ下さい。

2010年1月 (財)石川県産業創出支援機構セミナー講師