株式会社マキシム
橋本 充生様

神戸レタス月商3億円までの軌跡。立ち上げから8年間、売上げ規模別に弊社の運営方法や体験談、 社内環境まで
2013年7月定例会でご講演をいただきました、株式会社マキシム 代表取締役 橋本 充生 氏にお話をお伺いしました。
定例会の詳細はこちら

株式会社マキシム 代表取締役 橋本 充生 様
―本日はお忙しい中、ご講演いただきましてありがとうございました。講演などをされるのは初めてということでしたが緊張されながらも丁寧にお話いただき、また沢山の質疑応答をいただきましてありがとうございました。改めていくつかご質問をさせていただきます。 講演の中でもお話いただきましたが改めてお伺い致します。 当初の健康食品の販売からアパレル販売へと変更したきっかけとその決断をしたときのお気持ちをお聞かせください。
橋本 充生氏:
薬事法改正により健康食品市場が縮小すると聞いた為、何か違う商材を模索していました。たまたまモバイルサイトに弊社の指輪が掲載され、売れたのがきかっけです。直後に系統が違う洋服をいくつか出してみました。モバイルと属性が高い、いわゆるギャル服の反応がとてもよかったです。当時は人員が少なかったため、PCサイトを閉鎖し10~20代をターゲットにしたアパレルをモバイルサイトで本格的に販売を始めました。
―なるほど、キッカケはちょっとしたことだったんですね。でも、その決断力には感服いたします。そして、当初モバイルを中心とした販売から現在に至るようですが、当時モバイルでの販売戦略で一番重要視されていた事はなんですか?
橋本 充生氏:
当時はモバイルの画像容量も少なく、理想的とするページは作る事が出来ませんでした。なので出来るだけ多くのアドレスを集め、メルマガからの販売に力を入れていました。
―なるほど、メルマガで会員を集め、ファン化を進めたわけですね。講演を聞いていて驚いたんですが、順調に売上を伸ばされて行く中で過去何度か販売を中止したとお話頂きましたが、正直どのようなお気持ちでしたか?
橋本 充生氏:
すごく迷いましたし、無理矢理でも販売を続けようという気持ちはありました。 しかし当時の社内体制や資金繰りを考えると、目標とする売上げ規模には到底届かないと思いました。今ならここで少し足踏みしてもいける、という確信もありましたので、まずはその売上げ規模にあった体制を作る事を優先しました。 最終的には一度のみならず、二度も販売を中止する事になってしまいました。それはすごく反省しています。
―商売において進むことよりも、引くことの方が勇気がいると思います。でも、その経験をもとに現在の神戸レタスさんがあるんでしょうね。 では、売れすぎて販売を中止する要因にもなったムートンブーツやヒートウォームなど数々のヒットを飛ばされていますが、その仕掛け方やアイデアの源は何でしょうか?
橋本 充生氏:
毎月1回、社内で商品のドラフト会議みたいなのをやってます。各商品担当がいくつか商品を企画し、良いと思った商品に皆で投票するみたいな感じです。
―ドラフト会議ですか、それは面白いですね。結構商品企画会議でダラダラとなりがちですが、投票ということをすればスムーズに進みそうですね。 そこでもう一つ気になったことで先ほどのドラフト会議の話でも出てきたんですが、多店舗運営されていく中で一般的には省力化を図ってシステムを取り入れ、なるべく少人数での店舗運営をされるところが多い中で、各店毎に3~4名の専任スタッフをいれてらっしゃいますがメリット、デメリットの両面についてお伺いしてよろしいですか?
橋本 充生氏:
各店の専任スタッフのメリットは、その店舗やモールに合わせた販売方法が取れる事です。それにより販売効率も上がりますし、新しい販売手法も生み出されます。 デメリットは、やはり作業は増えてしまいますので効率は悪いです。またよく在庫の取り合いで店長同士よくケンカしてます(笑)
―店長さんの気持ちわかります(笑)やはり売れそうな商品って我先に売りたいですものね。各店長さん方が切磋琢磨される環境も神戸レタスの強みにつながってるんですね。 さらに、そんな多くのスタッフさんの中で製作やバイヤー、運営デザイナー以外に「システム」 と呼ばれるスタッフさんがおられるとのことですが、この方たちのお仕事についてもう少し詳しく教えて頂いてよろしいでしょうか?
橋本 充生氏:
社内業務のシステム化や自社サイトのシステム構築を行っております。
― なるほど、確か他にも「システム」と呼ばれる方は、販売データを使って翌年度以降の仕入れを決定したり、商品についてだけでなくユーザー目線のお店作りをするために色々な情報をまとめて各店の運営にフィードバックされているんでしたよね。ついつい日々の店舗運営と兼任していると見逃してしまいそうな事も、しっかりと数値化して共有されているのはさすがです。 そんな橋本様からみて、当イーコマース事業協会の印象や雰囲気など、また講演を終えられてのご感想を教えてください。
橋本 充生氏:
まずは今回、このような場でお話させて頂けた事にとても感謝しております。 私自身とても刺激になりましたし、皆様と少ししかお話出来なかったのですが、とても楽しかったです。
―では、最後に神戸レタス様の目指す今後のイーコマース事業について、もしくは橋本様の考えるイーコマースの今後についてお話いただけますでしょうか。
橋本 充生氏:
弊社では今後、イーコマースのみならずリアル店舗やテレビ、紙媒体での販売も考えております。またユーザーがより楽しんでお買い物をしていただけるような、WEBサービスも作りたいです。
○講演タイトル
「神戸レタス月商3億円までの軌跡」

○講師プロフィール
株式会社マキシム 代表取締役 橋本 充生 氏

・1997年1月 株式会社クインランド入社。自動車事業部へ配属。
・車買取り「ガリバーインターナショナル」19歳最年少で店長へ就任。
・2002年同社が株式上場後、2004年に退社。
・2004年11月 株式会社マキシム設立 代表取締役就任。


EBS定例会参加表明

イーコマース事業協会ご入会お申し込み