日本ECサービス株式会社
清水 将平様

エビスの7月定例会にて、「モールでも自社サイトでも役立つ簡単マーケティング」をテーマにお話頂いた、日本ECサービス株式会社 代表取締役 ECマーケターの清水 将平氏に、今回はebsとして単独インタビューさせていただきました。 定例会の詳細はこちら

日本ECサービス株式会社 代表取締役 ECマーケター清水 将平様
―本日はありがとうございました。
モールでも自社でも役立つ簡単マーケティングというタイトルで、とても興味深く聞かせていただきました。
早速質問ですが、清水様は元楽天ECコンサルタントとして実績をお持ちとのことなので、その時代から現在まで、どのような店舗さん(ジャンルや売上げなど)のサポートをされてきたのか教えていただけますか?
清水 将平氏:
楽天入社当時の2003年は、大阪支社におりまして、主に月商300万以下のファッションジャンルのお店を担当し、年末にかけて月商1000万の達成のお手伝いをさせていただきました。
また、2004年からは、売上50万以下の全ジャンルで最大600店舗を担当していたこともあります。
この時にジャンルに関係なくマーケティングを意識し、売上を上げる方法を考えるようになったと思います。
―ありがとうございます。
ご後援のはじめの方に「マーケティングはチラシやティッシュを配るのと同じ」と言うのがありましたね。
最初はどういうことかと思いましたが、話を聞いてなるほどと思いました。この点について少しお話いただけますか?
清水 将平氏:
例えば、チラシやティッシュ配りなんてアルバイトの仕事で、簡単だと思ってやらなければ、それまですよね。
実際に、やってみると、たくさん配る人とそうでない人と差が出てきます。
とにかく行動しながら、試行錯誤を繰り返し、いつ、どこで、誰に、どういう持ち方、容姿、掛け声、目標、やる気で取り組めば、結果が変わるという知識が増えた人は、素晴らしい結果を出すようになります。
大人になると素直さを失うというか無意識に情報を遮断してしまい、主観で物事を考えるようになりがちですので、セミナーの最初にこういう例え話をさせていただきました。
―なるほど。試行錯誤が大切なのは当然なのですが、「何をどう変えてみるか」をしっかり考えてゆくことで、結果に繋がるということですね。
それと、「マーケティングはテストと教育だ」と言う内容にも印象に残りました。
テストによる試行錯誤が必要と言うのはなんとなくわかるのですが、教育については目から鱗でした。この辺についてももう一度教えてください。
清水 将平氏:
「教育」という言葉は、学校くらいでしか使わないかもしれませんが、インターネットでのマーケティングでは実は、すごく重要なポイントだったりします。
送料無料という当たり前の言葉もお客様に送料525円が0円になりますとか送料525円を当店で負担しますということを「教育」してあげることで、初めて送料無料の価値を感じてもらえたりします。
また、「教育」とは少しことなりますが、お客様の「現実を理解する」ことは非常に大事でして、返品したいというお客様からも申し出も何かしら期待値を下回った為におきるものですから、お客様に手間をかけさせたり、お店で返送料を負担するくらいであれば、値引きしてでも受け取っていただくことで購入してくれたお客様として引き止めることも可能だったりします。
―ありがとうございます。確かに送料無料については、実際にどれだけ負担してるのかしっかり伝えた方が良いなと僕も思いました。
もう一つお伺いしますが、店舗が効率よく向上する方法として、「守って、破って、離れる」と言うお話がありましたね。僕はこれは面白いなと思いました。これについてもお教えいただけますでしょうか
清水 将平氏:
「守破離」という武道や芸能などで使われる教えがありますが、ネットショップでも同様に活用できる教えだと思ってます。
「守とは、基本の通りやる」「破とは、その基本を破る」「離とは、オリジナルの方法を確立する」ということになります。
例えばチーズケーキのお店で楽天に出店して300万円売りたいと思った場合、すでに300万売れているお店があり、そのお店が150商品登録しているとしたらそれが事実ですから、50商品で300万を目指すことは難しいですよね?
まずその事実を基本と考えて、商品数や商品ページなど可能なかぎり真似て、まず「守」に徹することオススメしています。そして売上を作っていって、さらに売上を作るために、「破」、そして「離」というステップを踏むことが大事だと思ってます。
―なるほど。よくわかりました。ありがとうございます。
ところで、講演の最後に「ネット運営者は無駄が多い」とおっしゃってましたね。僕自身もやることが多くて本当に困っています。ショップのサポートをされている清水様としてはこの問題についてどのように対応されているのかお教えいただけますでしょうか。
清水 将平氏:
数々の実績のあるネットショップをサポートさせていただいている関係上、いろいろなサービスやツール、独自の効率化ノウハウを知る機会が多く、ネットショップの商材や予算にあわせて、出品、受注、在庫管理、物流などの効率化の提案をさせていただいております。
また、日常繰り返している業務を効率化するようなツールを格安で提供しています。

例えば、楽天や他のサイトの注文完了メールをカウントし、独自にショップのデイリーやウィークリー、マンスリーのランキングを生成して、モバイルページに反映するツールなどを提供することで、人がやると時間がかかる作業を効率化したりしています。
今後は、多くのショップ様のサポートをさせていただき、無駄なものを教えてもらう、その無駄なものを減らして生まれたお金でツール、ノウハウを活用していただけるようなサービスを提供していきたいと思っています。
―効率化って一つ一つは小さいかもしれませんが、色々できたら塵も積もって大きくなりますからね。
色々お伺いできてとても為になりました。ありがとうございました。
清水 将平氏:
こちらこそ、本日はありがとうございました。
○講演タイトル
「モールでも自社サイトでも役立つ簡単マーケティング」

○講師プロフィール
日本ECサービス株式会社 代表取締役 ECマーケター
清水 将平(しみず しょうへい)

関西大学卒業後、当時満足度No.1のプロバイダDTIにて
テクニカルサポートリーダを担当し、サポート満足度No.1を獲得。 その後、1年間の海外生活や商社系通信事業者を経て、
楽天株式会社に入社。

入社直後からその手腕を発揮し、月商わずか20万円だったショップをたった2ヶ月で1,000万円を超えるショップに成長させた他、月商100万円前後だったショップを次々に1,000万円以上を売上げるショップに育てるなど、多数の実績をもつ。

楽天退職後、楽天での経験を生かし、フリービット株式会社にて、DTIの120名規模のコールセンターや営業部門の立上げ、10万件規模のテレマーケティング、アウトバウンドセンターの立上げを経験し、数々の実績をあげる。

2010年5月に「世界中の人々に感動を与え、ニッポンを元気にする!」という理念のもと、日本中の中小企業、 主にネットショップにマーケティングを広めるため、ECマーケターとして独立。
「何を言うかではなく、何をやる為にどう考えて、どう行動するか」という、口だけのコンサルティングにとどまらない活動を展開中。
顧客の中には月商数億円を誇るショップも。

<得意なテーマ>
ネットショップ(主に楽天市場出店店舗)向けインターネットマーケティング全般
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